アメリカ・アナポリスに田知本愛さんを派遣しました!

2017年09月24日

2017年8月28日~9月19日の期間、アメリカのアナポリス海軍士官学校及びジョージタウン大学ワシントン柔道クラブに田知本愛さんを派遣しました。この派遣は、2010年の井上康生氏の派遣に始まり、「東日本大震災での米軍のトモダチ作戦への謝意を込めて」毎年行っています。

田知本愛さんの報告が入りましたので紹介いたします。

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アメリカ派遣報告書

綜合警備保障株式会社
ALSOK教育訓練部柔道部
田知本 愛

 

2017年8月28日から9月19日の約3週間、アメリカのジョージタウン大学ワシントン柔道クラブとアナポリスにある海軍士官学校での柔道指導の機会を頂きました。
ワシントン柔道クラブでは、参加者の年齢、職業、技術レベルも様々でした。また、ブラインドの選手の方も同じように一緒に練習を行っていました。このような柔道クラブに参加することは、初めてだったのでとても新鮮でした。ワシントン柔道クラブでは練習の一部に技の説明をさせていただきました。練習前に、早く来た選手が、技の研究を行っていて、自分の時間を無駄にせず、熱心に取り組んでいる姿勢に驚きました。ブラインドの選手と練習することも初めてで、力の強さ、積極的に技をかける姿勢に、私たちと変わらないのだなと感じました。選手たちから、「先生の教え方は、好きだ」「先生と練習することが楽しい」と言ってもらえることもあり、嬉しかったです。


海軍士官学校では、技の説明だけではなく、練習メニューを考えました。自分の伝えたいことが言葉にできず、苦労しました。海軍士官学校では、強くなりたいと思う学生が多くいたように感じられました。私との乱取りが終わった後に、自分のどこが悪かったのか、どうしたら強くなれるかを質問されることや、自分の苦手な相手の特徴を伝えてきて、このような選手にはどう戦えばいいのかなど積極的に質問されることが多かったです。海軍士官学校の選手はみんな力が強いため、力で技に入ってくることが多く、バランスを崩すことをあまりしていなかったので、技だけではなく崩しも練習でのポイントにしました。力が強い男子と女子の部員が練習することは、練習を見ていてもケガをしないかハラハラしました。しかし、アメリカでは迂闊に「男子は女子とやるときに力いっぱいで投げないで」などというと男女差別になるらしく、言い方には気を付けないといけないということを古森さんに教えてもらいました。このような面でも、アメリカと日本の違いを感じ、指導の難しさを感じました。最終日には、選手から私へ自分の気持ちを伝えたいからスーザンさんに通訳してほしいと頼み、「自分自身が、上手くなっていっていることが実感できた、来てくれてありがとう」と感謝の言葉を話してくれる選手もいて嬉しかったです。
ワシントン柔道クラブのブラインドの選手から、試合に出るので見に来てほしいと誘われて少しの時間でしたが、見学させて頂きました。その大会にはワシントン柔道クラブの選手や海軍士官学校の選手が数名参加していました。会場につくと、指導を行った選手が、挨拶に来てくれたり、自分が指導した連続技を試してくれたことを聞き、嬉しかったです。
どちらのクラブも、熱心に説明を聞き、わからないことはどんどん質問してくれる積極性のある姿勢に、柔道が好きだということが伝わってきました。教えたことをすぐに試そうとしてくれる選手たちに、本当に来てよかったなと感じました。海外での柔道指導は、初めての経験でしたが、どちらも温かく迎えていただき充実した日々を過ごすことができました。自分が今まで行ってきた「柔道」を海外での柔道指導という経験から、違った角度で見ることができました。また、選手から柔道を始めた動機や、魅力などたくさんの話を聞き、改めて柔道の素晴らしさに気づくことができ、自分自身も学ぶことが多くありました。
最後に、このような機会を与えてくださった柔道ソリダリティー様、現地でのサポートをしてくださった古森義久様、古森スーザン様をはじめ、たくさんの方々に大変感謝しております。心から御礼申し上げます。