ラオスに柔道衣が届きました!

2017年06月10日

2016年11月にJICA世界の笑顔のためにプロジェクトのご協力の下、ラオスにリサイクル柔道衣29着を発送しました。2017年3月に柔道衣が到着し、JICAシニアボランティアで活動する柴田大平氏(首都ビエンチャン・ラオス日本武道センター副館長)、JICA青年海外協力隊で活動する村山寛氏(首都ビエンチャン)、荒田幸里さん(サワナケート県)を通し現地柔道関係者に贈呈されました。

お礼状、柔道衣を着て練習を行っている様子などが送られてきました。

ご紹介いたします。

【シーカイ道場へ寄贈する村山寛氏】

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柔道ソリダリティー各位
御礼とご報告
私は東南アジアのラオスの首都ビエンチャンにて、日本政府が無償援助で建設したJapan-Laos武道センターという所でJICAシニアボランティアとして施設の運営・管理の手伝いとして業務に携わっている柴田大平(48才)と申します。このたびは、「世界の笑顔のためにプログラム」を通して、私が間接的に関わっているラオス柔道クラブサワナケート支部(JICAボランティア同僚の柔道隊員、荒田幸里氏が指導)のメンバーに柔道着23着を寄贈していただきありがとうございました。
ラオスは中国の南、ベトナムの西、タイの東という、地域大国に挟まれた日本の本州と同じくらいの面積にして人口約670万人の内陸国です。この辺りの国々は経済 成長が目覚ましいのが特徴であり、ラオスも例外ではありません。
日本の高度経済成長期の昭和30年代を知っている方々は、その時代と今のラオスがとても似ているということをよく言っています。昭和43年生まれの私も、子供の頃の記憶と重なるところを散見します。
ラオスの経済を援助・けん引している外国勢は1中国2ベトナム3タイ4韓国5植民地時代の宗主国フランス6日本という順番ではありますが、人気度では我が国がー番か二番に来るかもしれません。親日家が多い国です。
武道のことに話を変えます。
 ラオスの周辺国で、ラオスよりも一足早く発展した隣国のベトナムとタイでは、日本の武道が20年ぐらい前から普及していて、愛好家も数多く存在します。しかし、ラオスは、まだまだ貧困世帯が多いため、国内津々浦々に普及しているわけではなく、日本の援助で建てられた数少ない施設の周辺でしか行われていないのが現状です。 そんな中、それほど初期投資をそれほど必要としない空手と、オリンピック競技であるテコンドーはすでに盛んです。もともと、ムアイ・ラオ(タイ風キックボクシング。タイではムアイ・タイと言っています)という、フルコンタクト空手に似た国技が存在しているのもその理由の一つと思われます。しかし、畳と道着が必要である柔道と合気道はまだ競技人口は少なく、防具と竹刀が必須な剣道は、さらに道具の入手が物流的にも経済的にも困難という事情があるので、たびたび絶滅しそうになりながら、細々と活動を続けています。
外国人武道家=親日家と言っても過言ではありません。私は、日本武道愛好者を増やすことは我が国の国策にもつながると信じてやみません。
日本とは違って年中暑いラオスの首都ビエンチャンより
JICAシニアボランティア、ラオス-日本武道センター副館長 柴田大平
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柔道教育ソリダリティー様
この度は柔道着を寄贈頂きまして、誠にありがとうございました。 私、2015年9月より青年海外協力隊の柔道隊員としてラオス国に派遣されております、 村山寛と申します。ラオス国ビエンチャン市にあるラオス柔道連盟に配属され、ナショナルチームの強化、市内道場への巡回指導、柔道の普及活動等を行っております。
頂きました柔道着は市内にあるシーカイ道場と言う道場へ寄贈させて頂きました。子供たちは新しい柔道着に興味津々で、早速試着してみるとサイズもぴったりと合って大喜びでした。
ラオスはまだ柔道が盛んであるとは言えず、また各家庭の所得も低いため自分たちで柔道着を購入することは難しい状況です。そのためこのような形で柔道着を寄贈していただけますことは、ラオス人指導者と生徒達にとって大変ありがたいことです。
あらためまして、この度は本当にありがとうございました。
簡単にですが、ラオスとラオス柔道連盟、そして寄贈先のシーカイ道場につきましてご紹介させて頂きます。

〜ラオスについて〜
■名称
 ラオスは正式名称をラオス人民民主共和国と言います。インドシナ半島に位置し、周りを中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーに囲まれた東南アジア唯一の内陸国です。
 ■人口
 人口は約650万人で国士は24万平方キロメートル、日本で例えると、本州の広さに千葉 県くらいの人口が収まっている形になり、近隣の周辺諸国のミヤンマー、タイ、ベトナムと比べても人口密度が著しく低いことが特徴です。
■宗教
 宗教は約60%が上座部仏教です。ラオス人の仏教への信仰は篤く、毎朝路上では僧侶に対して喜捨を行っている姿を見ることができます。冠婚葬祭や年間行事の中に篤い信仰心を見ることができます。
■最貧国としてのラオス
 ラオスはアジア最貧国の一つとしても有名ですが、国民の約80%が農業を営んでおり、米を中心に様々な食物を生産していて、市場に足を運べば豊富な食材を見ることができます。 一人当たりの所得は低いですが食物は豊かにあり「貧しい国の豊かさ」を持っているとも言われています。
■不発弾
非常に残念なことにラオスは「一人当たりの不発弾の量が最も多い国」としても有名です。 ベトナム戦争時にアメリカ軍によって落とされた爆弾の約3割が今もラオスに眠っている と言われています。未だに不発弾によって被害を受ける例は後を絶たず、早急な撤去が求められています。

■ラオス柔道について
ラオスの柔道の競技人口は200人前後で、道場はビエンチャン市に4つ、サワンナケート県にあります。競技人口こそ少ないですが、今までたくさんの日本人指導者がラオスを訪れ指導をしていたことで、ラオスには日本柔道がよく浸透しています。締麗な技を身につけている選手が多く、選手たちの日本人への距離間も近いように思います。2016年のオリンピックにラオス柔道初のオリンピック代表としてスペサイ・シチサン(Soukphaxay Sithisane)選手が出場しました。現在は東京オリンピックを目指し、日本の大学へ留学中です。ラオスでは二年に一度開かれる東南アジアのオリンピックとも呼ばれるSEA games (東南アジアスポーツ競技大会)が、国民が最も関心を寄せる大会です。今年2017年8月に行われるSEA gamesマレーシア大会に向け、選手たちと共に稽古に励んでいます。

■シーカイ道場
シーカイ道場は2015年12月に日本大使館の支援によって設立されました。シーガイ道場のあるシーカイ村はビエンチャン市中心部に比べ貧困層が多く、子供たちの健全な育成も道場設立の理由の一つです。 生徒は5歳から16歳までの生徒がいて、マクシアン先生の指導のもと全員が仲良く楽しく柔道の稽古に励んでいます。まだまだ柔道を始めてから1年弱の生徒が多く全員初心者ですが、ラオス人は運動神経の高い子が多く可能性を感じます。この楽しい雰囲気を保ちつつ、少しずつ子供たちの技術を向上することのお手伝いをできたらなと思っています。

【柔道衣を着ている生徒たち、指導者のマクシアン氏と】

頂きました柔道着は、シーカイ道場にて大切に使用させて頂きます。 私自身も生徒、指導者たちの力になれるよう精進していきたいと思っております。 この度は大変ありがとうございました。
青年海外協力隊27年度2次隊 ラオス国派遣柔道隊員 村山寛

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シーカイ道場より  日本人の皆様へ
感謝狀


(日本語訳)

現在、柔道の生徒の数が増えておりまして、シーカイ道場の柔道着の数は足りなくなっております。しかし柔道着の値段は高いため、新しい生徒は購入することができません。日本人の皆様から頂いた柔道着は生徒たちが稽古をするにあたりとても大切なものです。これらの柔道着は2017年3月にラオスへ届きました。
2017年4月2日にシーカイ道場はこれらの柔道着をJCAボランティアの村山寛先生より贈呈頂きました。皆様のおかげで必要としていた数のすべてを頂くことができました。 柔道着を頂きまして、生徒たちは稽古のなかでたくさんの幸せを感じています。
最後に、シーカイ道場一同、感謝の気持ちを表したいと思います。この柔道着を、生徒達の技術の向上、強化、等シーカイ道場の発展の為に有効活用させて頂くことを約束いたします。敬意と感謝の気持ちをこめて

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【サワナケートのサワナケート道場】

【柔道衣を贈呈するJICAボランティアの荒田幸里さん】

柔道ソリダリティー様

この度は、ラオス国、及びサワンナケート県の柔道発展・柔道普及のために柔道着をご支援していただき、誠にありがとうございます。わたくし、ラオス国の南部サワンナケート県で柔道指導のボランティアをさせていただいておりますが、ラオス国内では柔道着の調達が難しく、柔道着もなく練習をしている子どもたち、または子ども用の小さな柔道着・破れている柔道着を着て練習している子どもたち、下ばきが不足しているために上衣のみで練習している子どもたちもいます。この度は、柔道ソリダリティーの皆様のご支援のお力もあり、南部サワンナケート県では、子ども達がそれぞれの体格にあった柔道着、上衣・下衣・帯のそろった柔道着で練習できるようになりました。子どもたちの新しい柔道着を見た際の嬉しそうな顔が忘れられません。本当にありがとうございます。
最後になりましたが、柔道ソリダリティーの皆様、柔道着の支援、誠にありがとうございました。わたくしはこれからも一層ラオス、及びサワンナケート県における柔道の発展・普及のためにも尽力していく所存でございます。代筆・日本語訳(本人に聞いてもわからないところが少々ありましたので、少し意訳をさせていただいております)はさせていただいておりますが、以下、柔道着を受け取った子どもたちの代表3人の感謝の気持ちです。

JICAボランティア・ラオス国サワンナケート県
柔道指導 荒田幸里

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1. ແບ໋ງ
ຂ້ອຍໄດ້ຊຸດຢູໂດທີ່ອາຈານຢີປຸ່ນໃຫ້ຄວາມຮູ້ສຶກຂ້ອຍດີໃຈຫຼາຍຂ້ອຍຢາກໄດ້ຊຸດຢູໂດໂຕS

ແຕ່ອາຈານຢີປຸ່ນເອົາໃຫ້ຂ້ອຍຂ້ອຍກະຂອບໃຈຫຼາຍໆເດີອາຈານຢູ່ຢີປຸ່ນຫຼາຍໆເດີ

ベン(12歳)
新しい柔道着がもらえて、すごくうれしいです。しかもずっと欲しかった九櫻の柔道着でした。日本の先生、本当にありがとうございます。

2. ດຸ໋ຍ
ຂ້ອຍຮູ້ສຶກດີໃຈຫລາຍເພາະຂ້ອຍກະບໍ່ຄິດວ່າຂ້ອຍຊິເສັງໄດ້ແລ້ວຂ້ອຍກະຄິດວ່າຕ້ອງຕັ້ງໃຈຊ້

ອມຫລາຍໆເພາະກວ່າຈະໄດ້ຊູດມາມັນກະບໍ່ແມ່ນເລື່ອງງ່າຍໆແລະກະຮູ້ສຶກດີຫລາຍ
ドゥイ(14歳)
上下・帯のそろった柔道着を得るのは、練習をまじめに受けていてもそう簡単ではないと思っていました。柔道着の試験(柔道着が不足しているために新しく柔道を始めた子どもたちには受け身のテストを先に行っています)に通っているとも思っていなかったので、ちゃんと上下そろった柔道着をもらえてうれしいです。

3. ຫຼານ້ອຍ
ຂອບໃຈຫລາຍໆເດີສໍາລັບຊຸດໃໝ່ທີໃຫ້ຂອ້ຍແລະຝາກຂອ້ຍແລະຕໍ່ໄປນິຂອ້ຍຊີພະຍາຍາມໄປຊ

ອ້ມແລະຂອ້ຍຊີພະຍາຍາມເຮັດໃຫ້ດີທີ່ສຸດເປັນແບບຢ່າງໃຫ້ກັບລຸ້ນນອ້ງແລະຍ່າລືມຝາກບອກອ

າຈານຢີ່ປຸ່ນເດິທີ່ເອົາຊຸດມາໃຫ້ ຂອບໃຈຫຼາຍເດີ

ラーノイ(16歳)
新しい柔道着をくださり本当にありがとうございます。これからより頑張って練習に行き、後輩の面倒をみたり、柔道着をくださった日本の先生に感謝の気持ちを忘れずに全力で稽古に励みたいと思います。

【サワカネート道場の練習風景】