中国・日中友好青島柔道館に指導者を派遣しました。

2016年09月12日

2016年8月21日~9月1日の期間、光本健次国際担当師範(青島・南京・北京)、練馬区立貫井中学校の高橋健司教諭(青島)、小川郷太郎理事(南京・北京)、鳥居道場師範鳥居智男氏(南京・北京)、学生ボランティアとして花田賢志君(青島・南京・北京)を中国に、派遣しています。

鳥居智男氏より、報告が入りました!

* * * * *

海外出張報告書

鳥居道場師範
鳥居智男
期間:2016年8月25日~9月1日
出張先:中国(南京・靖江・北京)

 このたび、山下泰裕理事長のNPO法人柔道ソリダリティーの事業、中国への指導者派遣に参加させて頂き、大変光栄に感じています。以下報告書といたします。

 

中国は日本の11倍の人口数で全てが巨大で圧巻でした。政治的に壁がある国でもスポーツを通じて理解し合える素晴らしさを体感してきました。なぜ、中国に協力して柔道を教えるのだ?と言う人も居るかもしれません。しかし、中国と柔道の繋がりは深く、昔は魯迅や毛沢東の義理の父も嘉納治五郎師範の教えを受けていたそうで、その思想などが毛沢東の書き物の中にも記載されているようです。中国には嘘をつく人もいます。悪い人もいっぱいいますが、人口が多過ぎる中、生き残る為に自分を守る為に臆病に成っていると中国の人に教えていただきました。会話の中で柔道の礼儀や考え方を学習指導しても、中国社会では礼儀がないので全く通用しない。だから子供達にそれがなぜ必要か理解させる事が難しいとの声もありました。しかし、やらなければ変わらないし、礼儀をわきまえて、敵を作る事はない。3年や5年先ではなく、10年20年先を見据えながら行動すべきです。何でも最初の1歩目はしんどいモノです。柔道ソリダリティーが中国に指導を始め10年になります。

青島や南京には学校教育に柔道が取り入れられています。反日と思われる中国の学校で柔道が教えられています。ある学校では5000人の生徒全員に柔道を2年間は教えるそうです。そこの子供達の中から良い子供を引っ張って柔道の部活に入れていくそうで、たいへん羨ましい人材発掘方法だと、国家レベルのやり方に驚かされました。中国人は日本を勉強すると120%日本が好きになるそうです。道、お茶、仏教、礼儀等いろいろ中国から流れてきた文化が日本にはありますが、今の中国人はそれを見て、それが本来の中国のあるべき姿。日本は中国の発展進化系だと感じるようです。「おもてなし」ができて、日本人以上に礼儀正しい人も中国にはたくさん居ます。


   
今回の指導で、怪我無く楽しく体を動かす教育、歴史的背景、いろいろ教えに行ったつもりが逆に勉強させて頂いて帰ってきました。皆様に感謝です。将来凄い柔道選手が出てくるかもしれません。先のリオ・オリンピックでは中国柔道界初の男子メダリストが誕生しました。これも、この10年至る柔道ソリダリティーの成果だとこの結果に喜びを感じます。彼等は国を上げて教育について考え、それを進めています。私達も頑張らなければならないと感じました。
この教育活動に携われた事は私の大きな人生経験の糧となりました。チャンス頂いたNPO法人教育ソリダリティー国際担当師範 光本健次先生および関係者の皆様に心より感謝しております。この経験を活かし、今後の柔道指導に邁進し良き人材育成ができるよう精進していきたいと思います。