ブータンにリサイクル柔道衣が届きました!

2015年12月16日

2015年9月にブータン王国に送ったリサイクル柔道衣50着が首都ティンプーに届きました。

現地で柔道指導者として活動を行うJICA青年海外協力隊の堀内芳洋氏より報告がありましたので、紹介させていただきます。

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ブータンにリサイクル柔道衣が到着しました!

【指導を行う堀内芳洋氏】

2015年7月、日本国政府から柔道教育ソリダリティーを通して送っていただいた柔道衣がブータンに届き、9月に行なわれた「日本週間」というイベントの冒頭で贈呈式が行われました。さらに12月には、東京学芸大学柔道部と柔道教育ソリダリティーの皆さまから寄贈していただいた柔道衣が私たちの道場に到着し、生徒たちの手に渡りました。

ブータン王国はヒマラヤの山麓に位置し、壮大な自然に囲まれた国です。私たちの道場がある首都ティンプーの標高は約2,300mで、富士山の五合目と同じくらいの高さがあります。また、中国とインドという世界で一、二の人口をもつ大国に挟まれていながら、ブータンは九州と同じくらいの広さで、人口はわずか75万人、という点も特筆すべき点です。

  

ブータンはそのような条件下にある国ですが、強くしなやかな個性を持った国です。世界で唯一チベット仏教を国教とし、国の豊かさを経済成長の度合いではなく国民の幸福量を指標として追求するという概念を掲げ、伝統的な文化や人々の考え、自然環境に配慮した政策の発案と実現に努めています。この概念は2011年11月にブータン国王と王妃が来日された際に話題となり、とても有名になりました。(国王夫妻は、講道館も訪問されました)人々の風貌や彼らが普段から身に着けている民族衣装が着物に似ている点、日本人の郷愁を誘うような懐かしい田園風景が見られることから、ブータンという国に親しみを感じる日本人は多いようです。

 

 

そんなブータンの柔道の歴史は、まだ5年程しかありません。しかし、道場の近所に住む子どもたちを中心に少しずつ広まり、今では15校以上の異なる学校から生徒が集まるようになりました。増えていく生徒の数に柔道衣の数が追い付かず、襟や裾が擦り切れ、短くなった柔道衣を着ている子どもたちもいたので、日本から柔道衣が届くことを心待ちにしていました。現在のところ、国内に道場は一つしかありませんが、新たな道場をつくる計画も進行中です。今回いただいた柔道衣はこれからブータンで大切に使われ、柔道の普及に大いに役立っていくと思います。

JICA青年海外協力隊 堀内芳洋氏