第16回講演会を開催しました!

2014年12月16日

12月2日(火)第16回講演会「日中友好柔道館の歩み―青島柔道館と南京柔道館からの報告―」を東京都千代田区の日本教育会館で開催しました。
講演会には、100名ほどの聴講者が集まりました。


会の初めに、山下理事長が「本法人5月以降の活動報告」を行いました。日仏合同事業のイスラエル・パレスチナへの指導者派遣、sport for tomorrowの事業の一環としてリサイクル柔道衣を贈呈、UAEの交流事業、日露武道交流年、けが防止のDVD製作、8カ国から研修生受け入れの事業を報告しました。

【5月以降の活動を報告する山下理事長】

日中友好青島柔道館からの報告は、本法人で研修を行った王華さんが話しました。
2005年から始まった日中友好青島柔道館開館への動き、実際に2007年11月に開館してからの柔道感運営の様子や、日本の子どもたちと青島の子どもたちとの交流の話などを話しました。

【発表を行う王華さん】

その後は、日中友好南京柔道館の常東氏が2010年に開館した「日中友好南京柔道館」の運営状況などを通訳を通し、報告しました。
【発表を行う常東氏】

【通訳は、東海大学工学部の大学院生温君が行いました】

講演会終了後に、11月から日本で研修を行っている研修生8名の修了式が行われました。

【修了式前・・・緊張の面持ち】

【山下理事長より修了証を受け取り、満面の笑】

終了証の授与式では、8名が日本語で挨拶を行いました。

【挨拶を行うイスラエルからの研修生、イドゥーさん】

【グアムからの研修生、マイクさんは、今回の研修で通訳も努めてくださいました】

【アメリカからの研修生、ロイさんは、イスラエルのイドゥーが、アメリカの自分に席を譲り、自分がパレスチナのアブドゥールに席を譲った話をしました。】

研修生のマイクさんは、挨拶の中で「研修の中でとても印象に残ったのは、望星学塾の近くの松前先生のご自宅を見学した時です。松前先生のご自宅でお茶室を見学させていただきました。そこは、扉の大きさが、武器を持って入る事の出来ない小ささになっているそうです。茶室の中では、武器を持つことなく。一人の人間として、相手と対峙する。その大切さを学びました。私たち研修生は、まだ争いがある国もあります。けれど、日本という茶室で、一人ひとり人間として交流を持つことが出来ました」と話しました。

修了式後の交流会では、講演で話した王華さんや常東氏、日本に滞在していたJudospace代表のマイク・カレン氏、8カ国からの研修生がお越しくださったNPO会員の皆様と歓談しました。
【ラオスからの研修生、パリタ氏】

【コートジボアールのジョン氏、皆さん東海大学柔道部の皆さんとも良い関係を築きました】

【事務局の光本、小澤は研修生の家族のようでした】

【パレスチナからの研修生アブデゥール氏とタンザニアからの研修生モハメッド氏】

【光本国際担当師範の話を聞く、中国からの研修生、胡氏と講演をしていただいた王華さん】

最後に、今回の研修の調整を行ってくださった光本健次国際担当師範からお話を聞きました。

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 昨年度までは、イスラエル・パレスチナ2国からの指導者の受け入れだったため、今年のように8カ国の多くの指導者を受け入れることは大変な部分があると思っていた。しかし、研修が始まると、各自が協力しあっていき、良いチームワークとなっていったように感じた。 
 研修の初めに、今回の日本の研修で柔道の技術学ぶだけではなく、良い指導者になってほしいと伝えた。個人ではないが、良い関係でない国の者たちもいるので、「日本で交流を持ち、お互いの国を知るきっかけを作ること。皆の目指すべき目的は、最終的には世界平和だと、自国の子供たちにそう話せるように、まずは自分が手本になるようにしてほしい」と、話した。
 研修生が視察に行った道場でも、日本の子どもたちに対して、「研修生の中には争いが終わっていない国から来ている人もいることを伝えた。距離的に近くても、大きな壁があり、行き来が難しい国があること。けれど、争いがある国の人々が日本でなら交流を持てること。日本のような平和な国で生活することが、当たり前の事でないこと。」これらを子供たちに話した。日本の子どもたちに、こういったことを説明し、身をもって感じてもらうことは、大切なことだと思う。研修生の中には、日本語を理解するものもいたので、子供たちに話した内容を感じ取り、研修の中で常に意識として持っていたように思う。

 8か国という国が集まったもの良かったように感じた。イスラエル・パレスチナだけでなく、アフリカ、アジア、オセアニア、争いのある国、平和な国、先進国、開発途上国、様々な国が集まったことで、お互いを考える時間が持てたように思う。

技術研修としては、東海大学と提携している色々な道場に協力していただくことができた。東海大学では柔道だけでなく、テーピング、リハビリテーション、スポーツマッサージなども教えていただいた。

 彼らが国に帰り、日本で感じたこと。学んだことを話してくれることだろう。柔道発祥の地で、本物の柔道を学ぶことが出来たことを誇りに思って帰国してくれるのではないかと思う。彼らが日本で感じたこと。学んだことを自国で話すことで、未来のコーチや選手たちが日本に来ることになるだろう。世界中に、コーチングを学びたいと思っている人がいる。その中には、争いがある国もあるだろう。けれど、日本で柔道を通してお互いの国と交流を持つことが出来たなら、素晴らしいことだと思う。

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たくさんお時間を研修生のために割いてくださった光本先生、多くの皆様に感謝いたします。