村田正夫先生をイスラエル・パレスティナに派遣しました!

2012年03月28日

この度、びわこ成蹊スポーツ大学の村田正夫准教授をイスラエルとパレスティナに派遣しました。

 写真 村田正夫先生

この度、特定非営利活動法人柔道教育ソリダリティーからの要請を受け、

2月6日から2月16日までの10日間、中東地域のイスラエルとパレスチナ自治区を訪問した。

兼ねてからこの地域は政治紛争が絶えず、現在においてもパレスチナの地を巡って様々な対立が続き、

極めて不安定な情勢なっている。そのような状況の中、今回の訪問は、

イスラエル、パレスチナ自治区における柔道普及の支援、

文化交流、異文化の理解など柔道の持つ特性を活かして相互関係の友好を深めることを目的に、

柔道の技術指導や形の指導、乱取り稽古等を行いながら積極的に現地の関係者と交流を図った。


   

 先ず、最初に訪れたパレスチナ自治区では、イスラエル領からパレスチナ自治区内に入るために

全60ヶ所あるといわれているチェックポイント(以前は400ヶ所)のひとつを越えなければならなかったが、

通過許可を認めてくれないといういきなりの洗礼を受けた。

これまで様々な国を訪れたが、このような体験は初めてのことで、

この地域の現状をまざまざと見せつけられた形となった。結局は迂回を余儀なくされ、

宿舎到着は大幅に遅れ、午前3時を回ることとなった。

 


 翌7日よりラマラ・ベツレヘム・エルサレム・ジェリコの各都市を回り、

各地の柔道クラブやキャンプトレーニングに参加し、参加者や指導者と共に汗を流した。

各地を訪問して感じたことは①各道場には日本のような畳がなく、スポンジ性のマットを使用していること

②子供たちの身体能力が高いこと

③強化を図るための指導法が確立されていないことなどが挙げられる。

安全面の確保には畳が必要不可欠であり、レベルに応じた指導法が確立されなければ、

情熱だけの指導では選手を育成することは非常に難しい。

子供たちの身体能力が高いだけにこの問題は何としても解決しなければならないと感じた。

  


また、訪問中はパレスチナ柔道連盟のハニハラビ会長に大変お世話になり、

多くの指導者との交流やパレスチナ・オリンピック協会会長との懇談も実現し、

充実した5日間を過ごすことができた。


 一方、訪問6日目からはイスラエルに移動し、タルパス柔道クラブのデービット先生、

弟様のベニー先生にのもとでお世話になりながら、

エルサレム市内のNinjitsu-judo akbanスクール、タルパス柔道スクールを訪問し、

柔道のデモンストレーションや技術指導を行い、

またテルアビブ郊外におけるキャンプトレーニング参加など、

こちらではどちらかといえば少年への指導がメインとなった。

 

その間、空き時間を利用して「死海」への観光やホロコースト記念館などを訪れ、

イスラエルのスポットやユダヤの歴史に触れることができた。

  


 両者を訪れ、感じたことはこの場所にはパレスチナの地を巡って

ユダヤとアラブの対立が今尚続き、これからも続くであろうということである。

しかし、本当に両者が協力してできることはないのであろうか。

両者が手を取り合って発展していくことは不可能なのであろうか。

そんなことを考えながら帰国の途についた。

今、日本に戻り、一層その気持ちが強くなってきている。

だからこそ、また訪れたい。柔道のすばらしさを確かめてみたい。